「戦わずして勝つ」ための戦略——本当に守りたいものを守る契約書と交渉の知恵


弁護士に相談に来られる方の中には、「こう相手が攻めてきたら、どう言い返せばいいか」「どう裁判で相手を叩きのめすか」といった、格闘技の組手のような戦略・戦術を求められる方が少なくありません。

しかし、本来の戦略とは、こう来たらこう返すといったことではありません。

孫子も説いているように、本当の戦略とは自分が勝てる場や状況をはじめから設定し、無駄な労力を払わずに勝ったり、争いそのものを発生させなかったりすることです。

ビジネスや日常の取引において、まさにその自分に有利な場を設定し、争いを減らす最強のツール(戦略)となるのが、契約書です。

契約書には、大きく分けて3つの重要な効果があります。

1、最も友好的でお互いを信頼している瞬間の合意内容を「ピン留め」できる

2、万が一揉めたときの「明確な解決手段」になる

3、最初から自分に有利な(または公平な)ルールという「戦場」を設定できる

契約書を一枚交わしておくだけで将来の大きなリスクや莫大な裁判費用を回避できます。

しかし、渦中にいるご当事者様にとっては、「わざわざ契約書を作るなんて相手に失礼かも」「今うまくいっているから大丈夫」と、なかなかその必要性を実感していただけないこともあります。

これは交渉の現場でも同じです。
「ここで少し譲歩して手を打っておけば、これ以上泥沼化せず、弁護士費用や精神的ストレスも含めれば絶対に得ですよ」とお伝えしても、感情や意地が邪魔をして、なかなか納得できないご相談者様もいらっしゃいます。

本人の意思なのだから仕方がないと割り切って諦めるのは簡単です。

しかし、弁護士として目の前の方に親身になればなるほど、払わなくてもいいお金、擦り減らさなくてもいい気力を、なんとか省いてもらいたいと思っています。

本当に賢い戦い方とは、相手を打ち負かすことではなく、戦う必要すらなくすことです。
「戦わずして勝つ」ための戦略を構築して欲しいのです。ビジネスにおいて「戦わずして勝つ」ための最強の戦略が契約書です。

私が顧問契約しているクライアントも主に契約書の作成をして、ビジネスを安全かつ有利に進めています。「戦わずして勝つ」ために契約書を作成するだけではなく、契約書の“質”を高めています。

熱くなっているときこそ、一歩立ち止まり、どう戦うかではなくどうすれば労せず一番望ましい結果を得られるかという視点を持っていただけるように。

和敬法律事務所は、単に裁判での戦い方を授けるだけでなく、ご相談者様が余計な労力やお金を失わず、大切な時間と未来を守れるような「本当の戦略」を共に考えてまいります。

もし契約書について、詳しく聞きたい方は、お気軽にご連絡ください。
上部へスクロール