事務所理念に込めた想い

稲吉法律事務所では、所員全員で話し合って、事務所理念(ミッション、ビジョン、バリュー)を定めました。

法律事務所は、一芸の秀でた弁護士・専門家が多くいても、それは単なる一集団でしかありません。

映画・七人の侍の話ですが、村を野盗から守るために集まった侍も一つの旗印を掲げたからこそ、チームとして村を守ることが出来ました。

この事務所理念は、稲吉法律事務所が相談者や依頼者を守るために掲げた旗印です。

今後、所員が増えていけば、また話し合って変えることもあると思います。

現時点で事務所のみんなで考えた最も最適な内容になっていますので、お披露目させていただきます。

そして代表弁護士として、事務所理念に捕捉させていただきます。

最近、私は子供のころのような心に戻りたいと考えています。

私たちは、いろんな知識、経験を身に付けるうちに日々をこなしてしまう傾向があるのではないでしょうか。

子供の頃であれば、軒先で飼われているメダカや金魚、信楽焼の狸、野良猫や転がっている石でさえ、なんだろうと興味を持ち、見つめていたと思います。

しかし、年齢を重ねるうちに、ここには何もないと勝手に思い、経験と先入観から結果を決め込んでしまい、通り過ぎていくようになっていきます。

それは人であっても同じで、電車で乗り合わせた人、町行く人も、そこに誰かがいると思うでもなく、終いには、家族、職場の同僚に対しても、この人はこうだと思い込んだまま背景のように捉えてしまっています。

仕事でも同じで、放っておけば、そこに弁護士のニーズはない。これ以外にやり方はない。この人にはお役に立てない。そう信じ込んで、仕事をこなすようになってしまいます。

そこには、生きている実感すらありません・・・。

子供の頃のように、いろんなことに興味津々になり、なんだろうというワンダーを持ち込むこと。これこそがチームである事務所、私を含めた所員に血を通わせ、協力していただいている他士業の方々、依頼者ともチームワークを作っていく源になります。

そんなことを念頭に置いて、事務所所員と一緒に作成したのが事務所理念です。

この事務所理念は、ただ創って終わりではなく、まずは私を含めた所員全員への浸透を日々深め、それを自らが体現することで、関わる人々へ一人でも多く伝わっていけば、本当に調和のとれた世界が出来上がっていくと私たちは信じています。

そのような所員の熱い想いが、弊所の事務所理念の真の意味(目的)となります。

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