自らの不機嫌の正体と向き合った結果

 

先日、事務所の事務員から「今週、先生不機嫌でしたね」と言われました。

私自身、まったくそんな自覚がありません。
仮に自分が不機嫌であったとしても、なぜそうなっていたのか、どうすれば改善できるのかも分からずにいたのです。

そこで、私が受けている教育プログラムの関係者の方にアドバイスを求めてみました。
その方は、かつて私が様々なことに嫌気が差し、感情的に放り出して不愉快な思いをさせてしまった時も私を咎めずに再び温かく受け入れてくださり、日頃から部下の失敗に対しても出来ていることを認め、可能性を見る指導(長所進展法)で粘り強く接しておられる方です。

その方からいただいたのは、ハッとするような指摘でした。

「責任感や熱い想いがあるからこそ、いろんな出来事に対して、今事務所が脅かされているのではないかという危機感や不安が湧いてくる。
そんな反応を見ようとしていない、むしろ見ないようにしていませんか?」

見ないように避けているから、自分の内側にある感情や問題を扱う(コントロールする)ことができていない。不機嫌になっていることや、その根本にある恐れを自覚せず、あらせていないから、周囲にも影響を与えてしまっているのだと気づかされました。

また、日常業務の中で人を寄せ付けないようなオーラを出してしまうのも、人に対する「愛」を実感しながら関わっていないときに起きる現象です。
他者に対する愛や思いではなく、自分の生存本能からくる焦りや危機感に支配されると、人は人、自分は自分と遠いところから周囲に接してしまうのです。

理想の自分や理想の職場というものは、どこか遠い未来にあるものではありません。

「今、この瞬間の自分が大切にしているもの(他者への愛)を、毎瞬毎瞬あらせ続けられているか」

遠くのゴールを目指すこと以上に、今この瞬間に何を選択しているかがすべてなのだと学びました。

不機嫌や焦りの根本にある自分の恐れ・反応から目を背けず、正面から受け止めること。
そして、危機感からの反射的な反応ではなく、目の前の人に対する温かいあり方を自分から毎瞬毎瞬選び続けること。

弁護士として、そして一人の経営者・人間として、周囲に安心感を与えられる存在であり続けるために、日々の忙しさの中でも、立ち止まって自分の内側を見つめ直す大切さを、改めて教えられた出来事でした。

包み隠さずに正直から私に意見を伝え、正面から私と向き合ってくれる事務員には感謝しかありません。
私も勤務弁護士と事務員に対して、もっと愛情を深めて、家族同然に接していけるように、日々心を磨いていきたいと思います。

もし今、理由の分からないイライラや焦りで心が棘立っている方がいらっしゃれば、一度自分の内側にある見ないようにしている恐れや危機感をそっと見つめてみませんか。それに気づくだけで、きっと目の前の世界との関わり方は、すっと柔らかく変わっていくはずです。

法律相談とは違いますが、もしこの記事を読んでくれた方で心当たりがある方は、私でよければお話を聞きますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

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