会社を辞めたり、クビになったりすることは、一般的にはかなりネガティブなことです。 私も、10年間務めた裁判官を辞め、お客様対応が苦手な勤務弁護士として2つの事務所でお世話になり、最後は先輩弁護士に冷蔵庫をもらって独立しました。 最近、スティーブ・ジョブズが「アップルをクビになったことは、人生で最高の出来事だった」と語っていたと聞きました。 なかなかスティーブ・ジョブズの境地にはなれないかもしれません。 私の場合、ネガティブなことを受け入れられず、消したい、逃げたいという気持ちが強く、今でもその反応自体は消えていません。 最初は、「良い」「悪い」をすぐに判断しないようにしようと考えるようになりました。 自分が見えている範囲では「悪いこと」でも、見えていない部分では「良いこと」かもしれない。そう考えることで、自分の見方を手放すようにしました。 また、「今は悪いこと」でも、後から振り返ると「良かった」と言えるかもしれない、と考えるようにもなりました。 「今」「自分なりに」悪いと思っているだけであり、それはあくまで限られた見方、判断、反応に過ぎない。 少しずつそう客観視するようになったのです。 特に、「現時点のものに過ぎない」と考えるようになったことが、私にとってのキーポイントです。 たとえば1年後、10年後に今の出来事を振り返ったとき、武勇伝になっているかもしれません。 良い思い出、良い経験になっているかもしれない。 さらに、「これからどうすればいいか」を考えることで、何が起きても良かったことにできる「何が起きても正解にできる」と、思えるようになってきました。 この考えに至ったのは、「自分の選択」や「応援したい人の選択」について、「その選択を正解にする」と意識していたことが、大きく影響しています。 積極的であれ、消極的であれ、自分で選んだ道には、さまざまな出来事や不安、悩みがつきものです。 そのとき、私はこの選択やこの人の選択を「どう正解にするか」を考えてきました。 弁護士の仕事は、依頼者や相談者の「期待」と「現実」がずれたところに生まれます。 ネガティブなことが起きても、ただ受け入れてしまっては弁護士の出番はありませんし、それが良いとも思いません。 何かが起きたとき、それをずっと否定し続けるよりも、いつか整理をつけて前を向ける方が、人生を力強く生きられるのだと思います。 何が起きても、正解にできる。 それが、強くしなやかに生きる力です。 ただし、誰もがそのように、強く、正しく生きていけるわけではありません。 わからないこともあれば、迷うことだってあります。 そんな時に我々のような専門家を頼ってほしいと思っています。 法律のことなら弁護士が最適な解決方法へ導きます。 専門家に頼ることも、自分の選択の中の一つです。 何かお困りごとがあれば、弁護士にご相談ください。 人生において色々な壁が立ちはだかりますが、法律問題に関しては弊所が最大限にサポートして、最終的に「あなたにとっての正解」へ導きます。 稲吉法律事務所は元裁判官である稲吉が代表で、2名の女性弁護士もいる弁護士事務所です。 女性弁護士を指名できますので、男性弁護士に相談しにくい問題などは、何事もお気軽にご相談ください。
