法律を勉強する理由

先週は、ある大学のゼミの学生さんが事務所の見学に来ていました。
そこで、学生さんから質問を受けました。その学生さん自身は法律に興味を持てないそうですが、どうして法律を仕事にしているのかとの質問でした。

法律を学ぶ目的については、世の中が法律を前提に動いている以上、世の中の仕組みを知りたいというものであったり、法律を知っている事が交渉力であったり、行動の自由であったり、力を得たいというものであったりするのかなと頭をよぎりました。

いろいろ思い浮かんだのですが、大学生の時に大学の先輩から、「法律は愛なんだ」と言われたことや、幼い時に、母から「弱い者の味方になって欲しい」と言われていたことを思い浮かびました。

上手く伝えられなかったのですが、ジョン・ロールズの「無知のヴェール」の思考実験に近いことを回答しました。

人間というのは、いろんな関係性の中で生活しています。
同じ時間で考えても、常に、強者であることはできません。
また、時間の流れを考えると、腕力が強かったり、頭が良くても、年を取れば衰えていって、寝たきりや認知症になるかもしれません。
経済力があっても、何かの拍子に失ってしまうかもしれません。
そうなると、どんな苦境に陥っても、誰もが納得できる公平な社会原則を採用しようとして、今の社会が創られており、法律はその一つの表れです。

弱い人、困っている人を助けるのが法律であり、その法律に則って具体的な働きをするのが弁護士だから、この職業を選んだと回答しました。

日本には私以外にも弁護士はたくさんいます。きっと私と同じような想いで法律を勉強し、弁護士になった人も多いでしょう。今回、訪問してくれた学生の中からも同じような想いを持って法律に携わる方が出てくれると、とても嬉しく思います。

私たち弁護士は、法律を味方に付け、困っている人の味方になれる仕事です。
何か身近なことでお困りごとがあれば、一度、弁護士にご相談ください。ほんの些細なことでもお力になれる可能性があります。

世の中には大きな事件もありますが、実際にはそんな大きな事件は少ないものです。でも日常での些細なお困りごとは無数に存在します。そのようなお困りごとを法律が解決できるかもしれません。まずはお気軽に法律の専門家である弁護士を頼ってほしいと思っています。
最近では、リゾート会員権の処分の相談を多く受けています。弁護士に依頼して、弁護士費用も考慮しても100万円程度の支払いを免れた案件もあります。

和敬法律事務所は、小さなお困りごとでも、人に寄り添えるサポートを心掛けています。
男性弁護士には相談しづらいことも、女性弁護士が在籍していますので、安心してご相談ください。

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