資格は一定の能力を保証するものです。 例えば、就職活動で英語の能力を求められる場合に、実際に英語能力があるが資格がない人より、例え能力がなくとも英語能力の資格を持っている人の方が採用されやすいと、学生時代に聞いたことがあります。 資格は無いが英語能力があるとして採用して、採用後に期待外れであった場合に、採用担当としては資格が無いのになぜ英語能力があると判断したのか会社に説明がつかないのに対して、資格者の場合は資格を理由にできるからです。 弁護士業務については、弁護士資格によって一定の能力が担保されている者しか扱えないという規制がされています。 弁護士というと社会的にも信頼されていますし、職業倫理も高いものがあると思ってもらえます。 ただ、司法試験や司法修習を受けて何十年も経ってしまうと、正直、今更司法試験に合格できるかと言えば、そうは思えません。 現に、弁護士という事でいったん信頼して、話をしてみたり依頼してみたけど、能力不足だったという事も当然ありますし、よく聞きます。 弁護士資格で履かせてもらえる下駄が高いだけに、私自身20年目の弁護士として求められる能力等を磨いていく必要があると改めて考えています。 再度、司法試験に合格する必要はありませんが、長年の経験から学んだ「お客様のために役立つ知識」というのは理解できています。弁護士資格はありますが、弁護士として目の前のお客様の課題解決に役立てるように、資格に甘んじることなく必要な知識をこれからも身に付けていきたいと思います。 資格はもちろん大切ですし、その資格を有することで必要な能力を身に付けていることが保証されます。しかしそれに甘んじることなく必要な知識を学び続け、身に付けることが、専門家として歩むべき道だと思っています。弊所では弁護士一同、そのような向上心を常に持ちつつ日々の業務に当たっております。 これからももっとお客様のお役に立てるように学び続けます。 稲吉法律事務所は、人に寄り添えるサポートを心掛けています。 男性弁護士には相談しづらいことも、女性弁護士が在籍していますので、安心してご相談ください。
