相手は自分の意のままには動かない 〜だからこそ心の持ち方で楽にする〜


3歳児が言うことを聞かなくても我慢できるのに、なぜ30代の勤務弁護士や年上の事務員の言動にはイライラしてしまうのだろう

先日、そんな自分の内面と向き合う機会がありました。

3歳児に対して寛容になれる理由は明確です。
まだ何も知らない。悪意がない。という前提があるからです。

法律の世界には責任能力という考え方があります。幼い子どもには責任能力はありません。
対して、大人になれば、当然に自らの行動に責任を負うことが求められます。また、法の不知は害する。すなわち、法律を知らなかったという言い訳は認められないという原則もあります。

私たちは無意識のうちに、大人に対して「これくらい知っていて当然だ」「言わなくても伝わっているはずだ」「できて当たり前だ」という岩盤のような前提を持って接してしまっているのです。その期待や思い込みがあるからこそ、予想に反したときに我慢できなくなってしまうのかもしれません。

しかし、冷静に考えてみれば、自分が相手を許せるかどうかは、法律の問題ではありません。
大人であっても、当然、知らないこともありますし、体調が悪く判断能力が落ちることもあるからです。

そして、一番根本的な事実に思い至りました。

3歳児であれ、大人であれ、他人の身体や口は「その人のもの」であり、自分の意のままに動くはずがないということです。

相手は相手の考えがあり、相手の都合で動き、言いたいことを言う。
自分がどれだけ正論を伝えたつもりになっていても、他人を自分の思い通りにコントロールすることなど、本来できるわけがないのです。

「相手は自分とは違う一人の人間であり、自分の意のままには動かない」

この一見当たり前の事実を、頭で知るだけでなく、心の底から本当の意味で受け入れること。
「知っているはず」「できるはず」という根拠のない前提を手放すこと。

それこそが、相手を本当の意味で尊重し、自分自身の心を穏やかに保つための鍵なのだと痛感しています。

仕事でもプライベートでも、誰かの言動にイライラしたり、裏切られたような気持ちになって苦しくなったときは、一度自分に問いかけてみませんか。

「自分は今、相手を自分の意のままに動かそうとしていないだろうか?」と。

和敬法律事務所は、皆様が人間関係の思い込みや期待の重荷を下ろし、自分も相手も大切にできるしなやかな心で歩んでいけるよう、いつでも寄り添う存在でありたいと思っています。

問題が起きた時は和解することが理想ではありますが、どうしても和解できないケースも出てきます。そのような時は、法律の専門家である弁護士にご相談ください。法が最適解に導けるケースも多々存在しますので、その時は弁護士としてお力になれれば幸いです。

ただ、いずれにしても、“人の心情を理解し、人の心に寄り添える”人間(法律事務所)であり続けたいと思っております。何か気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
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