私は、女性が髪の毛を切ってもほとんど気付かないおじさんです。
昨日と同じ今日が来て、今日と同じ明日が来る。マンネリ化が人の捉え方に進んでしまっていることが原因です。
そこで、この人を知っていると思う事による弊害について考えてみました。
実際に全く無関係の人よりも知っていると思っている人との間でのトラブルが多いと感じます。
それは夫婦であったり、会社と従業員であったりします。
昨日も今日も同じ従業員だと思ってしまうことによって、暗い顔をしていたり、嫌そうな顔をしていたり、何か隠している様子であったりを見落としてしまいます。
その結果、突然離職が発生したり、横領をされたり、取引先を奪取されたりしてしまいます。
従業員自身の客観に、こちら側の従業員がどんな人か、何をしているかという認識の主観が追い付かなくなってしまって、トラブルになります。
逆に、この人はこうだという主観に合わせようとして、相手と衝突してしまう。これはいわゆる所有意識のある親子関係、夫婦関係でままみられます。この子はこうだという親の主観にその子を合わせようといろんな働きかけをした結果、非行に走ってしまったり、妻はこうだという主観にあわせようとするのはモラハラ等と言われ、離婚に至ってしまいます。
事業主、経営者は、自分の事業について、答えのない問いを設定することが大切であるとされます。
簡単に答えがでるような問いではよくないそうです。
社会的に考えていく価値があり、自身としても考えていく意欲がわく魅力的な問いという意味だと思います。
人に対してはどうでしょうか。
恋人同士では、最初のうちはお互いの事を知りたくて、今日はどんな顔をしているんだろうか、どんな気持ちなのか、知りたくて、髪の毛を切ったらすぐ気づく状態だと思います。
だんだん、そういった恋愛感情は冷めていって、相手の事を知りたいと思わなくなり、いつのまにか十分知っていると勘違いしてしまうのではないでしょうか。
そうなってしまうと、意欲、感情を復活させるのは至難の業です。
ただ、自分も含めて人間はいろんな側面があるし、一時の感情もあったり、変わらない頑固なところもあるし、一人の人間を知ることは難しい。知っている人も知らなかった側面があるかもしれないと思うことが関係性を良好にする秘訣かもしれません。
ほんの少しのズレや勘違い、偏った思い込みから、トラブルに発展してしまうことがあります。ほんの少ししかズレていないのに、大きなトラブルにもなります。そのズレを起こさないように自らの固定概念を疑い、常に新鮮な気持ちで人に接していきたいものです。
例え、大きなトラブルになったとしても、そのきっかけは小さな心のズレかもしれません。もしそうであれば、少しのズレを修正することが可能かもしれません。大きなトラブルであっても、一度、弁護士にご相談ください。小さなズレのきっかけを見つけることができれば、裁判をしなくても解決できるかもしれません。
双方にとって最善の解決策を見つけ、歩んでいきましょう。
和敬法律事務所は、人に寄り添えるサポートを心掛けています。
男性弁護士には相談しづらいことも、女性弁護士が在籍していますので、安心してご相談ください。

