最近、ある説明会のリード役をすることになり、練習をしています。 進行の台本を覚えきれていないところがあり、先日、一度出来る範囲で実演してみましたが、
途中思い出そうとして詰まってしまいました。 さて、セミナー等の準備において、一度原稿を作って、覚えて忘れると良いと言われます。 たまに、準備した原稿をセミナー等で読んでいる人がいますが、
本人が伝えたい情報を吐き出すことはできても、それが聞き手を感動させたり、
行動を促したりするような結果に繋がっているのは、あまり見たことがありません。 自分で作った原稿であっても、原稿になった段階で過去の体験談や出来事は、
当時の体験・体感から切り離されてしまって、死んだ文章になっています。 さらに、その原稿を読んだり、読まないにしても頭の正しい記憶を思い出したりしていると、
自分がそのセミナー会場ではなく、原稿の世界、記憶の世界に入り込んでしまって、
参加者との一体感もなくなってしまうようです。 声楽の世界では、楽譜を見ないで歌う暗譜が当たり前ですし、
イタリア語などの外国語の歌詞についてもその意味をきちんと理解して歌うように
指導を受けています。 暗譜することで初めて、記憶の世界ではなく、舞台にいることができるし、
歌詞の意味を理解して、その時その時に感情を乗せることで初めて、
良い歌を届けることが出来るという意味だと改めて考えました。 舞台以外でも、営業などでもトークスクリプトという台本を準備して臨むことがあるようです。 そして法律相談でも、法律事務所によっては、事務所規模が大きければ大きいほど、
こういう相談に対してはこう答えるという台本(マニュアル)ができてしまっている
かもしれません。 しかし、相談、面談の機会であっても、自分が知っている事は一旦忘れて、
その相談者の方の悩み、問題をまずはきちんと聞く、
そして人それぞれの事情に合わせてオーダーメイドでお答えしていくことが
大切なのかもしれません。 それでこそ、一期一会の相談になるのではないかと自負しています。 弊所では、ヒアリング時に余計なフィルターは排除して、
まずは素直な気持ちで一人の人間として、相談者の悩みを聞くことに注力しております。
素直な気持ちで聞くことで、内容はもちろんですが、相談者の感情まで理解し、
私たちの感情も含めて真摯にご回答することに努めています。 まずは一人の人間として対話をすることで、相談者からの内容はもちろんですが、
感情も理解できるように努めます。
その上で、初めて専門家である弁護士としての見解も述べさせていただきます。 そこに決まった台本やマニュアルはありません。 一人の人間として人生を生きてきた経験と知見をもとに、人としても弁護士としても、
両方の観点から私たちの想いも込めて、
相談者様を最適解に導けるようにご回答させていただきます。 弁護士相談のセカンドオピニオンも大歓迎ですので、何かお困りごとがありましたら、
お気軽にご相談ください。 和敬法律事務所は、人に寄り添えるサポートを心掛けています。 男性弁護士には相談しづらいことも、女性弁護士が在籍していますので、安心してご相談ください。
